
目指すは「Choiceful(チョイスフル)な働き方」~働く人たちが自分で選べる世界を作る~
「パソコンで作業したいけど、ちょうどいいカフェが見つからない」
リモートワークをしている人なら、誰しも感じたことのある悩みではないでしょうか。
そんな悩みを解消するために、三井物産のグループ会社「Moon Creative Lab(以下、Moon)」から、あるサービスが誕生しました。
それが今回の記事で紹介する「Suup」です。
今回は、Suupを生み出した堀口さん、南原さんをお迎えして、Suupとはどういうサービスなのか、どういった経緯からSuupは誕生したのか、そしてお二人が目指す「Choicefulな働き方」についてお伺いしました。
Suupサービス概要
Suupインスタグラム
堀口さん(左):新卒で三井物産に入社。その後、グループ会社であるMoonへ出向。飲食店の空きスペースをワークスペースとして有効活用するサービス「Suup」を立ち上げる。
南原さん(右):大学在学時に学生起業をし、在学中に事業譲渡。新卒で三井物産に入社。堀口さんと同じく、Moonに出向し、「Suup」の立ち上げを行う。
目次
同じ会社で、同じ寮。そんな仲良しで新規事業立ち上げを決意。




新卒で三井物産に入社し、Moonが立ち上げになるタイミングで出向し、現在はSuupというサービスの立ち上げに従事しています。
学生時代に自分で会社を立ち上げて、三井物産に入社する前に譲渡した経験があります。



南原と同期の堀口と申します。私も新卒で三井物産に入社し、その後Moonに出向して、Suupの立ち上げを行っています。


「働く」への強い原体験からSuupの構想が生まれた。






それで生まれたのがMoonでした。Moonが設立されるにあたって、「アイデアが採択されたら、Moonのエンジニアやデザイナーとチームを組成し、プロトタイプを繰り返し作りながらビジネス開発をしていく」ということを聞き、「これしかない!」と2人で話して、アイデア探しを始めました。



「絶対に解決したい!」と思える課題を事業にすることで、心の底からコミットできると考えていたので、そのようなルールを作っていました。


ただ、仕事終わりだと時間も限られているんで、「休日に都内のカフェに集まってブレストの時間を設けよう」ってことになったんです。
ただ、30分ほど探しても空いているカフェがなかったんですね。どのお店も満席で。そのときに「これって、みんなも不満に感じているんじゃないか?」って思ったんです。
家やオフィス以外の場所で作業したいと考えている人はたくさんいると思うんですが、本当にどこも空いていないんですよ。その瞬間に「これだ!」と思いましたね。


世界の働き方を目の当たりにしたとき、日本の「働く」は縛られていることに気がついた。



先ほどもお話しした通り、リモートワーカーが増えて、働き方の多様化が進んでいるにもかかわらず、それを取り巻く環境が追いついていないように感じます。
「働く場所が見つからない」というのもそうですし、逆に「オフィスで働かなければならない」という会社も見られます。Suupでは、そのような仕事に対する「場所」の制限を取り払っていくことを目指しています。


そこにいる人たちの「生き方」や「働き方」についてリサーチをしていたんです。そこで待っていたのは、大きな衝撃でした。「こんなにもワクワクして、生き生きと働くことができるのか」という気持ちになりましたね。



日本では必ずしもそうではない人も多く、つらいことでも我慢して頑張ることが美徳という風潮もありますよね。そういう仕事に対しての考えがあったからこそ、シリコンバレーで働く彼らが輝いて見えたんだと思います。


日本の場合は、その全てに縛りがあるように感じました。定時に出社しなければいけなかったり、上司を選べなかったり、本当にやりたい仕事につけていなかったり。
そういったさまざまな環境要因の中で、最も早く解消できると思ったのが場所に関する課題だった。だから私たちはSuupというサービスを使って「働く場所の縛りを無くす」ことを目標に現在動いています。
目指すは「Choiceful(チョイスフル)な働き方」。働く人たちが自分で選べる世界を作る。





会社への出社義務や出社時間などがまさにそうですよね。これだけインターネットの力が普及しているのに。縛らなくても仕事が成立する世の中になってきているのに。

それに加えて、Suupというサービスを作り上げていく過程で、多くの飲食店さんとのつながりも増えて。その結果、見えてくるものもありました。
飲食店を経営しているオーナーさん達って、誰よりもお店に来るお客さんのことを考えてるんですよ。「どうしたら最高のおもてなしができるんだろう?」って。
そういう人たちと接していると、彼らのことも絶対に幸せにしたいと思えるようになりました。今、多くの飲食店が、時代背景的な危機に立たされています。お客さんが減ってしまっています。どうにかして、Suupでその課題も解決できるようにしたい。そんなふうに考えています。


掛け替えのない文化だと思っています。そんなお店を選ぶ感覚で、「Suupを使えば働く場所も楽しく選ぶことができる」状態を目指しています。
Suupを使って、「働くため」にお店に来たとしても、雰囲気やサービスがよかったら、「今度は食事のために来てみよう」と思ってもらえると思うんです。
飲食店の席が空いている時間も有効活用できますし、今度は食事を楽しむためのリピートにもつながる。Suupを使うことで、働く人も、飲食店も幸せになれる。そんな世界を実現していきたいと考えています。
飲食店の空きスペースを利用し、時間単位で働く場所に変えるサービス「Suup」


Suupが普及することで、スポットで利用できるコワーキングスペースがあらゆる場所に誕生するイメージですね。

それをアプリで簡単に知ることができるのはとても魅力的ですね!


ご家族と同居されていたりすると、どうしても集中できないこともあると思います。Suupでは、「あえて外で仕事をしたい」と思えるようなワクワクする場所を提供することを目指しています。


テストユーザー様に100名程度参加していただき、渋谷区を中心としたエリアで実証実験を行っている状態です。
また、正式なローンチを10月中旬に控えているのですが、すでに100以上の店舗様からご協力の旨をいただいており、好調な滑り出しです。


そこから集客に課題を抱えている店舗様を紹介していただき、今では100店舗以上にまで増加していったという形です。
導入費用はいただいていませんし、店内に空きができたときだけ利用できるサービスなので、導入のお話を持っていったときに快く受け入れていただくケースが非常に多いです。

そのフィードバックが、自分たちだけでは全く気づけないようなものばかりで。Suup自体はオンラインのアプリですが、「お店での働く体験」がサービスの肝になる以上、いかに店舗スタッフの皆様に使ってもらいやすいものにするかが本当に重要なんです。
そのうえで、普段からお客さんと接している店舗スタッフの皆様からのFBはとても貴重なものになっています。



FBの中には、「Suupで来店してくださったお客様専用のメニューを作ったらどうか?」というユーザー体験を高めるご提案もあったりで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

大企業で経験する大きな仕事では、未完成のままマーケットにサービスを落として、それを改良していくというプロセスを日頃とらないので、店舗様と一緒にサービスを作っていく過程がとても新鮮に感じます。


一方Suupでは、完璧な状態でなくてもいいので早めにテストして、早めにフィードバックをもらってその都度修正するアプローチをとっています。

